肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)は生後1歳ごろまでの男の子によくみられる病気で、肛門周りが赤く腫れあがり、膿が溜まったり、出てきたりする病気です。肛門の周りには、うんちをスムーズに排出するための分泌液を出す器官が多く集まるところなので、炎症を起こしやすく、膿が溜まって発症すると言われています。
肛門周囲膿瘍の症状
- おむつを替える時やおしりに物が当たっている時に痛がって泣く
- 肛門のまわりが赤く腫れる
- 肛門のまわりの皮下に溜まった膿が見える
- おしりから膿が出てくる(皮ふを破って出てくる)
- 膿が出たり溜まったりを繰り返す
肛門周囲膿瘍の治療
漢方を服用する
十全大補湯という漢方を服用して治療していきます。
膿が自然に体外に出てくることで腫れも小さくなっていきます。
ただし、一度体外に排出しても、再び溜まってくることがあります。
一度膿が溜まったところと別のところに、膿が溜まることもありますが、
お尻に負担がかからないように清潔に保ったり、便秘にならないように生活環境の改善をすすめていきます。
服用の際のご注意
漢方をお子さんに飲ませる時には、粉薬に1、2滴程水を混ぜ、練ってペースト状にしたものを、
頬の内側や上あごに塗ってください。その後に水やミルクを飲ませて薬を流します。
舌の上に置いてしまうと、薬の苦みから吐き出してしまうこともありますので、注意してください。
ご家庭で気をつけていただききたいこと
一度膿が出た後も、膿が溜まって、腫れが小さくなって、膿が出て…と繰り返すことが肛門周囲膿瘍の特徴です。
長い時には1年近く治療にかかる病気ですので、
焦らず、薬を服用する、生活環境を整えることを根気強く行うことが重要です。
こんなときはもう一度受診しましょう
治療を継続することが大事な病気ですので、定期的な通院はもちろんですが、
症状がひいてから数週間経過後に再発した場合はお早めにご相談ください。
また、1歳を過ぎたころに発症することは少ない病気ですので、1歳を過ぎてからも症状が続いている、
または同じような症状が見られた場合にはご相談ください。
CLINIC INFO
診療時間 ※10月16日まで
木曜日、土曜日午後、日曜日、祝日
予防接種、乳幼児健診
予約は電話や窓口以外に一部WEB予約も承ります。
木曜日、土曜日午後、日曜日、祝日
さいたま市 西区 小児科・アレルギー科 澤田こどもクリニック
〒331-0052
埼玉県さいたま市西区三橋6丁目1043
交通アクセス
- JR「大宮」駅下車
東武バス61番「大宮西警察署前」下車1分
駐車場18台